
こんにちは
今日は、骨粗鬆症について教えてほしいです。

特に女性は 50歳を超えると骨が弱くなってきます。
骨粗鬆症について 勉強していきましょう。
特に女性は 50歳を超えると 加速度的に骨が弱くなります。
先ずは敵(病気)を知り、骨粗鬆症にならないための対策を立てましょう。
骨粗鬆症ーどんな病気?
骨粗鬆症とは?

骨粗鬆症とは 何なのですか?

簡単に言うと、”骨が弱くなって 骨折しやすい状態”です。
勿論 男の方にも骨粗鬆症は起こりますが、比較すると女性の方がなりやすいです。
「骨が弱い病気?」
「年を取ったらみんななるもの?」
「牛乳を飲んだら治るんですか?」
「男の人でもなるのですか?」
「放置していてもよいのですか?」
診察室では色んな質問を受けます。
骨粗鬆症とは 簡単に言うと、
です。
正式な定義は
[骨粗鬆症は、低骨量と骨組織の微細構造の異常を特徴とし、骨の脆弱性が増大し、骨折の危険性が増大する疾患である。(WHOが定義)]
です。
具体的な骨粗鬆症の診断

病院で「骨粗鬆症の検査をします」と言われて検査をするのですが、どのような検査なのですか?

”骨密度” を測定します。
若い人の骨密度の平均値と比べて、骨密度がどの程度減っているかで 骨粗鬆症かどうかを決めるのです。
若い人が100%なら、70%未満は骨粗鬆症と診断します。

なるほど。
若い人と比べて、どの位 骨が残っているかを計算するのですね。

大まかには そのように考えてください。
若い人よりも骨が丈夫な人だっておられますよ。
例外として、骨が弱いために骨折をしたことがある人(脆弱性骨折と言います)は、骨密度の基準を少し厳格にします。
①YAMの70%未満
②YAMの80%未満 かつ 脆弱性骨折の既往がある
上記を説明します。
日本では、骨密度を測定して骨粗鬆症を診断します。
YAM(young adult mean)とは、骨密度の若年成人平均値です。
腰椎の場合、20~44歳の骨密度の平均値です。
脆弱性骨折とは、骨が弱いために 軽い転倒などで骨折することです。
(若い人は 軽くこけても骨折することはあまりないですよね)
①では、20~44歳の人の70%未満の骨密度の場合、全員が骨粗鬆症に当たります。
②では、20~44歳の人の80%未満の骨密度であり かつ 軽く転倒して骨折したことがある人です。
よく 患者さん同士で
「骨粗鬆症があった。」「骨粗鬆症ではなかった。」という言葉が出てきます。
同じ人でも 骨粗鬆症の部位と 骨粗鬆症ではない部位があるのをご存知ですか?
40歳以上の骨粗鬆症の有病率は下記です。
性別と骨密度計測部位 | 有病率 |
男性・第2腰椎から第4腰椎 | 3.4% |
男性・大腿骨頸部 | 12.4% |
女性・第2腰椎から第4腰椎 | 19.2% |
女性・大腿骨頸部 | 26.5% |
特に男性では、「腰骨は骨粗鬆症ではないが 大腿骨頸部は骨粗鬆症だ」という方が多くおられることになりますね。
どうして骨粗鬆症になるの?

骨粗鬆症になりやすい人はいるのですか?

女性の方が骨粗鬆症になりやすいです。
これはホルモンのバランスによるものなので 仕方ないんです。

そうなんですか。
他に どういう方がなりやすいのですか?

若い頃にあまり運動をしなかったり、バランスをとれた食事をしない方は 骨粗鬆症になりやすいです。
その他の原因として、
・若年期における不十分な最大骨量:つまり 若いころに骨を強くしなかった
・カルシウム・ビタミンD欠乏:つまり バランスの取れた食事をしていない
・力学的負荷の低下(加齢による筋力低下や寝たきりの不動による):つまり 適度に運動などの負荷ができていない
等が挙げられます。
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