腰部脊柱管狭窄症ー診察8ー会話形式
手術を受けた後の診察です。
手術後の経過も良く、痛みも無いようです。
では 診察室での会話を見ましょう。
診察前
診察前の心境
手術をしました。
内視鏡という 真っすぐの胃カメラの様なものを使う手術でした。
傷口は 背中に1か所 数㎝の傷があるだけなの。
手術は全身麻酔で 知らない間に終わっていたわ。
手術時間は 1時間30分だったと後で聞いたわ。
手術の当日は 痛み止めの座薬を使ってもらって 何とか寝られたわ。
次の日から歩いてよいと聞いたときは驚いた。
リハビリの先生と一緒に少しだけ歩いたの。
傷口の痛みは数日あったけど、日に日に良くなったわ。
1週間後に抜糸をして 退院したの。
こんにちは
こんにちは
手術をされたんですね。
あちらの先生から お手紙をいただきました。
はい。そうなんです。
先月 手術をしました。
手術してから数日は傷が痛みましたが、その後は歩いても痛くないんです。
今は、手術したことも忘れそうです。
小さい傷で済むように、内視鏡を使って手術をしていただきました。ほとんど血も出なかったそうです。
手術する範囲が広かったり 手術する部位によっては 内視鏡を使わない手術をします。
施設によっては内視鏡の代わりに 顕微鏡を使います。
背骨がぐらぐらしている人には 固定術といって、ボルトなどを用いて背骨同士が動かなくする手術をすることもあります。この場合大きい手術になるので、手術後の痛みは長引きますし 手術後にコルセットをすることが多いです。
それは良かったです。
しびれもなくなりましたか?
そうなんです。しびれもなくなりました。
手術前の状態によって 手術後の状態は変わります。
強いしびれが長期間続いた後の手術なら、 手術がうまくいっても しびれはとれにくいです。
足の力が入らず 筋力が落ちてからの手術なら、手術がうまくいっても 筋力はなかなか改善しません。
(あくまで 個人差が大きいです。)
また腰のことでも 違うことでも 何かあれば相談に来てください。
はい。ありがとうございました。
では お大事にしてください。
診察後
手術が順調に終わって 患者さんも症状が改善して 本当に良かった。
手術の方法は 予想通り 内視鏡での手術だった。
それにしても 手術の翌日から歩く練習をするなんて 15年前には考えられないリハビリだ。
最近の手術後のリハビリは 早期に動いたり体重をかけるようになってきたな。
何はともあれ、症状が改善して良かった。