腰痛女

腰部脊柱管狭窄症ー診察2ー会話形式

腰部脊柱管狭窄症と言われて オパルモンという薬を飲み始めて 少しは調子もよくなりました。
しかし、歩きにくさは残っています。

今日は MRI撮影をしました。
結果はどうでしょうか。

診察前

診察前の心境
腰痛

もらった薬を2週間飲んで 痛みは少し減りました。
でも、生活するのは不便です。

今日MRIを撮ってもらいましたが、狭いところに入って 音がうるさくて 少し怖かったわ。
先生は ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう と言っていたけど、今まで元気に動けていたんだから 何もないとは思うんだけど・・・。

診察

医者正面

こんにちは


腰痛女

こんにちは


医者正面

おしりから足にかけてのしびれはどうなりましたか?


腰痛女

少しはよくなりましたが、10が8に減ったくらいで、まだまだしびれますし、歩けなくなります。


医者正面

MRIの結果ですが、腰の部分に何箇所か 神経が圧迫されているところがあります。
第3腰椎と第4腰椎の間の部分と 第4腰椎と第5腰椎の間の部分です。

特に第3腰椎と第4腰椎の間の部分は神経の通り道が狭く、もともとの通り道の1割くらいしか隙間がありません。また、神経が横から抜ける部分も 右側で狭くなっています。

しばらく歩いてしびれてくるのは 右側のほうがひどくありませんか?


腰痛女

はい。そうなんです。
右側のしびれのほうがひどいんです。


医者正面

症状がまだまだ強いようなので、薬を追加します。
リリカという薬ですが、副作用で急に眠くなるというものがでることもあります。ただし この副作用はしばらく飲んでいるとなくなることが多いので 初めの1週間は寝る前にだけのんでいただきます。その後の1週間は朝と夕方にのんでいただきます。また、この薬を飲んでいる間は 車や自転車には乗らないでください。

医者
リリカ
は 神経に直接作用して痛みの信号をブロックするお薬です。日本では2010年から販売が開始されました。比較的新しい薬ですが 今までの薬とは違う部分に作用する薬のため、今までではコントロールできなかった神経の痛みが この薬を飲むことで改善し 手術を受けなくてすむもあります。そのため、相当数の患者さんが服用されています。

ただし、副作用に注意する必要があるため 主治医とよく相談して内服して下さい。

腰痛女

少し この薬を飲むのは心配です。
飲んでみて何かあれば すぐに中止します。


医者正面

はい。そうして下さい。
何かあれば、早めに相談に来てください。


腰痛女

生活の中で気を付けることはありますか?


医者正面

この病気は 無理をしすぎると良くありません。歩くのは 楽しく歩ける範囲にしてください。痛みをこらえて歩きすぎると 翌日にもひびきます。
体を後ろにそらすこともやりすぎないでください。いわゆる”そりごし”は この病気にとってはダメなんです。歩くときには スーパーのカートを押している時の腰の恰好を 腰の部分だけその雰囲気にして歩くのも一つです。初めは難しいとは思いますが。
人によっては これを機会に シルバーカーを購入されますよ。


腰痛女

はい。無理はしないようにします。ありがとうございました。


医者正面

お大事に。

診察後

先生の頭の中
医者

薬を飲んでもらって 少しは症状もよくなったようだが、日常生活は まだまだ大変だろうな。

検査をしたら、思った通り MRIで 脊柱管狭窄像があった。
正常なところと比べて 神経の通り道が1/10になっていたので、患者さんもはっきりと分かったと思う。
ここまで狭窄していたら 将来的には手術になる可能性もあるな。

ただ、今回のような狭窄があっても症状のない人もいる。
先ずは薬の追加をして、その後も痛みが続くなら ブロック注射を考えよう。

診察後の心境
腰痛

MRIの検査結果は驚いたわ。
まさか そんな病気が私の体の中にあったなんて。

痛みも少ししか変わらないし、病気があったし・・・憂鬱だわ。

「スーパーのカートを押している時の腰の恰好を 腰の部分だけその雰囲気にして歩く」
という話があったけれど、なんだか難しそう。
でも、一回やってみよう。

新しい薬も貰ったし、頑張っていこう。