腰部脊柱管狭窄症ー診察7ー会話形式
背骨専門の先生の診察を受けたら、患者さんの考えも少しづつ変わってきました。
手術と言っても 魔法ではありません。
論理だって 行われるものです。
今回は 手術を受ける方向に 心が傾いていく患者さんとの会話です。
診察前
少し気持ちが落ち着いたわ。
背骨専門の先生と聞いていて、大きくて怖い先生を想像していたの。
実際 診察を受けてみると、丁寧な言葉遣いの よさそうな先生だったわ。
他にもたくさん患者さんが待っていたけど、背骨の病気の人って 多いのね。
歩けないのは相変わらずだけど、このままでは困るので 手術も考えようかと思っているの。
迷う気持ちはあるけれど、背骨の先生と相談します。
こんにちは
こんにちは
背骨専門の先生は受診されましたか?
はい。行ってきました。
私の症状もしっかり聞いてくださって 話しやすい先生でした。
それは良かったです。
病気のことは何かおっしゃっておられましたか?
病気についての説明は 先生とほとんど同じでした。
このまま症状が続いたら 手術を考える方が良いと言われました。
1分しか歩けないのでは生活がしにくいので、症状が続いたら 思い切って手術も考えてみようかと思っています。
手術の方法は 色々検査をしてから説明しますと言われました。
どの位の入院になるのですか?
ごめんなさい。
それは 手術をする先生に聞いてください。
手術の方法にもよりますし、施設によっても違うんです。最近は 入院期間を短くする病院が多いんです。
手術方法・手術の合併症(危険性)入院期間等については 手術を担当される先生にお聞きになるのが現実的です。
違う病院の先生が違う説明をしたら 混乱するためです。
医学的には全く同じことを 違う医師が言葉を変えて説明すると 違う話を聞いたような感覚になることもあります。
はい。分かりました。分からないことがあれば こちらに相談に来ても良いですか?
もちろんです。
相談だけでも来てください。
診察後
先生の頭の中
脊椎脊髄外科専門医の先生も 手術の適応があると考えた様ですね。
おそらく 今回紹介した先生なら 内視鏡を使って 侵襲の少ない手術を選ばれると思います。
しかし 私が患者さんにそのようなことを説明して 実際行う手術が違うものだったら 患者さんが混乱するので、多くを説明しすぎることはやめたほうが良い。
脊椎脊髄外科専門医の先生との信頼関係も出来たようだし、本当に良かった。