内服薬

腰椎椎間板ヘルニアー診察5回目ー会話形式

前回の 神経根ブロックの効果があり 痛みが改善してきました。今回は手術をするタイミングやヘルニアの自然縮小・消失についての話もあります。

診察前

診察前の心境
腰痛男

前回の注射はよく効いた。
痛みのない時間が増えて、いろんなことができるようになってきた。
今までできなかったことがたくさんたまっている。
でも、急に無理をすると また痛くなるかもしれないので 急がないようにしよう。友達に 「やまない雨はない」と言われたけれど、このまま雨は降らないでほしいなぁ。

診察

医者正面

こんにちは


腰痛男

こんにちは


医者正面

前回注射をしましたが、その後の痛みはどうでしたか?


腰痛男

全体的に 痛みが楽になりました。ゆっくり歩いたら 痛くありません。

夕方になってくると 痛みが出やすいです。


医者正面

良かったです。前回の注射が効いたようですね。

腰の負担の少ない生活をすることで、神経の炎症が収まったり ヘルニアが小さくなって 痛みが良くなることが期待できます。

痛みがひどかったり 長く続いたり 足の力が入りにくくなったりすると 手術をすることもあります。


腰痛男

手術は嫌です。


医者正面

今の段階では 手術は必要ないと思います。

しかし、今後の痛み次第では どうなるかわかりませんので、その時に考えたらよいと思います。

医者
腰椎椎間板ヘルニアの手術をする場合

足の筋力低下がある時
膀胱直腸障害がある時(腰の神経が原因でおしっこが出ない時)
3か月以上治療しても良くなっていかない
患者の都合によって早期の手術を希望する時
再発を繰り返し、日常生活や仕事に支障をきたす時
手術のタイミングは 人それぞれです。

豆知識
椎間板ヘルニアの自然縮小・消失

ヘルニアが脱出すると炎症が起こります。
その炎症に伴って マクロファージT細胞が集まってきて、ヘルニアを分解・吸収します。
結果として、ヘルニアが小さくなったり消失して MRIの画像で変化が見られます。
特に MRIで ヘルニアがしっかりと飛び出ていたり、ヘルニアの周囲に血流があったり(MRIで特殊な撮影をするとわかります)するとヘルニアが小さくなりやすいと言われています。
(ただし、期待するほどの変化が全員に起きるわけではありません。)

腰痛男

はい。分かりました。


医者正面

今日も 前回と同様の薬(ロキソニン・ムコスタ・リリカ)を出します。くれぐれも 無理のない生活を送ってください。動きはゆっくりしてください。


腰痛男

痛いのは嫌なので そうします。


医者正面

では 終わります。
2週間後に受診してください。


腰痛男

はい。ありがとうございました。


医者正面

お大事に。

診察後

先生の頭の中
医者

何とか 神経根ブロックが効いてくれて良かった。
このまま良くなるほうに進んでくれたら良いのだが。

ただ、何度も痛みが再発する人や 足が動きにくくなってくる人もいるので 手術の話も少しはしておいたほうが良いと思って今日はそういう話もした。
選択肢は複数あるし、視野は広いほうが良い。
手術の話をすることで 本人が無茶をしにくくなる場合もある。

診察後の心境
腰痛男

良くなってきて 少しほっとした。
ただ、無理をし過ぎて悪くなれば手術をすることもある。
急ぎすぎずに 体に気を付けて生活をしよう。