ヘルニアの内視鏡手術~小さい傷ですぐ回復できる
本格的な手術の話をさせていただきます。
昔はラブ法と言って、5センチくらいの傷から直接自分の目で確かめて、筋肉を剥がして、 骨を少し削ってヘルニアを取っていました。
ところが、今は手術の仕方が大きく変わっています。
今は、内視鏡を使ったり、 顕微鏡を使ったりする手術が主流になっています。
内視鏡手術
内視鏡っていうのは、ストローのちょっと太いやつ(大体、直径が16ミリぐらいなんですけれど)ちょうど私の指の薬指ぐらいの太さなんです。
それぐらいの金属製のストローを 背中のところから差し込んで、見たい場所まで持っていきます。
順序としては、 初めはもっともっと細い、針のようなものから始めて、少しずつ穴を広げていって、 ちっさいところから穴を広げるような形で治療を進めていきます。
ですから、1番はじめに言っていた、 大きく5センチぐらい切ってうんぬんというような、そういうところの筋肉のダメージとは、格段に差がある小さなダメージです。
小さいダメージで、手術をすることができます。
そのストローみたいな16ミリの管をさして、その中にカメラやマジックハンドのようなものを入れて、それでヘルニアをとってしまいます。
この手術のメリットは先ほど言った筋肉や、柔らかい組織の部分の損傷が少なくて済みます。
そして、当日から少しなら歩くことも可能です。
それと、 近くで傷の部分(1番見たい部分)が見れます。
画面上に大きく映し出されて、それで手術ができます。
したがって、小さい出血もすぐに止めることができます。
あとは皮膚の傷ももちろん、16ミリの 太さの管が入るぐらいの傷だけで済みますし、出血の量も減ります。
手術の時間も1時間前後とそんなに長くないです。
そういったメリットがある手術です。
もし、私もヘルニアの手術を受ける必要があるのなら、内視鏡手術や 顕微鏡手術をされている病院でしてほしいと思います。
もちろん、内視鏡手術っていうのは、 経験に差があると、結果にも差が出てくると思いますので、 これから受けられようとする病院で、内視鏡手術をどれぐらいされてるのかっていうのは、大抵ホームページなりに書いてあると思います。また確認していただいた方がいいと思います。
今日の話は以上ですまとめますと、 腰椎椎間板ヘルニアの手術をする、その一つの方法として内視鏡を用いた内視鏡手術があります。
それのメリットは、傷口が小さい、大体2センチ弱、あとは、その日から歩くこともできます。それと、出血する量が少ない、 大体5cから10ccって言われてるんですけれど、普通の採血をするときにも、それぐらい血は抜くんで、 それぐらい少ない出血病でできるっていう風に言われてます。あとは、筋肉を傷つけるのがかなり少ないです
手術時間は大体1時間前後のことが多いです。