ブロック注射
男性笑顔

今日は、腰椎椎間板ヘルニアの時の 検査と治療を教えてほしいです。

医者正面

分かりました。

腰椎椎間板ヘルニアー検査・治療編

どんな検査をするの?

男性笑顔

腰椎椎間板ヘルニアの時には、どんな検査をするのですか?

医者正面

腰椎椎間板ヘルニアを疑う場合、先ず レントゲン検査をします。

レントゲン検査では、腰骨のズレや加齢状態などが判ります。

ただ、レントゲン検査ではヘルニアがあるかどうかは分かりません。

男性笑顔

レントゲンではヘルニアがあるか分からないんですか?

医者正面

そうなんです。

レントゲンでは ヘルニアは見えません。

でも、MRI検査ではヘルニアが見えるんです。

 

CT MRI

レントゲン検査・MRI検査をします。

レントゲン検査では 腰の骨の加齢度・ズレ・ゆがみ等を見ます。

ヘルニアがあるかどうかはこれだけではわかりません。

MRI検査では 腰骨の中を通る神経と神経の通り道の状態を見ます。ヘルニアがあればわかります。

薬物療法にはどんなのがあるの?

男性笑顔

続いて 治療について聞きたいです。

僕の場合は、薬とブロック注射をしました。

先ずは、薬について教えてください。

医者正面

患者さんの状態によりますが、一般的には

①薬物療法
②ブロック注射
③手術

の順番で 治療を進めていく事が多いです。

先ずは薬物療法からです。

基本的には痛み・炎症を抑える薬を用います。

男性笑顔

僕も痛み止めをもらいました。

医者正面

痛み止めにもいくつかの種類があります。

・痛み・炎症に効くロキソニン・セレコックスという薬
・神経に作用して効くリリカ
・脳に作用して痛みを分かりにくくするトラムセット

が 代表的な薬です。

内服薬

ロキソニン・セレコックス・リリカ・トラムセット等の薬を使います。

ロキソニン・セレコックス炎症を抑えるお薬です。

リリカは 神経に作用して 痛みが伝わりにくくするお薬です。

トラムセットは 脳に作用して痛みを分かりにくくするのと、炎症を抑える作用があります。

腰椎椎間板ヘルニアではどんな薬を使うの?に詳しく書いています。

ブロック注射にはどんなものがあるの?

男性笑顔

次にブロック注射について教えてください。

医者正面

飲み薬で効果が無ければ ブロック注射をします。

ブロック注射にはいくつかの方法があります。

①硬膜外ブロック(仙骨裂孔ブロック)
②神経根ブロック

です。

男性笑顔

僕は ①硬膜外ブロックをしてもらいました。

注射の液が入る間は痛かったけれど、よく効きました。

ブロック注射

ブロック注射には 2つの方法があります。

硬膜外ブロック

お尻のしっぽの骨の近くや背骨の後ろの部分から 神経の通り道の周囲に薬を注入するもの。

注射の際、ジワー と痛いです

神経根ブロック

腰の神経そのものに向かって注射をするもの。注射の際、飛び上るほど痛いです

抗凝固剤(血をサラサラにするお薬です。ワーファリンバイアスピリンパナルジンなどがあります。)を飲んでいる場合:注射を行う際に出血して血の固まりができ 神経を圧迫する危険があるため、ブロック注射は原則として行いません。

手術はどんな時にするの?

男性笑顔

最後に 手術について聞きたいです。

どんな時に手術をするのですか?

医者正面

ヘルニアが原因でおしっこが出せなくなる時があります。

そのような時は、緊急手術をする場合があります。

男性笑顔

緊急手術ですか・・・

医者正面

ほとんどの場合は、薬やブロック注射で効果がなく 痛みや筋力低下が続く時に手術を行います。

手術

薬物療法やブロック注射をしても良くならない時や、症状がひどい時にします。

特に 力が入りにくい時や、おしっこが上手にできない時には(この病気が原因でおしっこが上手に出なくなることがあります)早めに対応した方が良いです。