レントゲン

腰椎椎間板ヘルニアー診察4回目ー会話形式

ブロック注射と薬の効果で痛みが少し減ってきましたが、その後再び 痛みがひどくなってきました。

今後 どのような治療をしていくのでしょうか。

診察前

診察前の心境腰痛男

段々と痛みやシビレが良くなってきていたから このまますぐに良くなると思っていたが、今週はダメだ。
外出も出来ないし、笑って毎日を過ごせない。
夜も痛みがあって熟睡できない。
このまま 良くならないような気もする。

でも 注射は怖いな。

診察

医者正面

こんにちは


腰痛男

こんにちは


医者正面

前回 リリカの量を増やしましたが、症状はどうなりましたか?


腰痛男

腰から左ふくらはぎにかけての痛みやシビレがあり、良くなる感じがしません。
仕事も行けずに困っています。


医者正面

もう少し リリカを増やして様子を見るのも一つです。痛み止めの座薬を開始するのも一つです。

あと一つは 前回とは違うブロック注射で 神経に直接注射する方法です。神経根ブロックと言います。注射の時の痛みは強いですが、希望があればそのような方法もあります。


腰痛男

ブロック注射をしてください。


医者正面

注射の前に 診察をします。

診察をするので ベッドにあおむけに寝てください。

ふくらはぎの外側の感覚はしっかりわかるんですね。
下肢の力もしっかりしていますね。
足の甲の動脈もしっかり触れます。
膝の腱反射も正常です。

仰向けになって 左足をまっすぐ上げると左足に痛みが出ますね。初めの悪い時と同じくらいで痛みますね。

では ブロック注射をします。レントゲンを見ながら注射をするので、少しお待ちください。

医者硬膜外ブロックブロック注射には 2つの方法があります。
硬膜外ブロックお尻のしっぽの骨の近くや背骨の後ろの部分から 神経の通り道の周囲に薬を注入するもの。注射の際、ジワー と痛いです
神経根ブロック腰の神経そのものに向かって注射をするもの。注射の際、飛び上るほど痛いです。これらのブロック注射をする際 抗凝固剤(血をサラサラにするお薬です。ワーファリンバイアスピリンパナルジンなどがあります。)を飲んでいる場合:注射を行う際に出血して血の固まりができ 神経を圧迫する危険があるため、ブロック注射は原則として行いません

レントゲン室にてレントゲン

 

医者正面

透視と言って レントゲンを見ながら 神経の近くに針を進めて注射をします。

腰の部分に針を刺さす時に痛みがあります。

その後 しばらくして 神経に針が触れると 足のほうに痛みが走ると思うので 痛みを感じたら 教えてください。


腰痛男

はい。

・・・いたい!

左のふくらはぎが痛いです。


医者正面

それでは 麻酔の薬と炎症を抑える薬を注射します。


腰痛男

注射された腰は痛くなかったです。ふくらはぎが痛かったです。


医者正面

では、ブロック注射は終わります。15分ほど寝たままで休んでください。
その後、問題がないようでしたら 帰っていただきます。
薬は、前回と同じように出します。
1週間後に受診してください。


腰痛男

はい。ありがとうございました。


医者正面

お大事に。

診察後

先生の頭の中
医者

ヘルニアが大きかっただけに 痛みは減りにくいな。
硬膜外ブロックは おおよその場所をブロックするものなので 効果はやんわりとしか効かないが、
神経根ブロックは 限定したブロックなので 効果が大きいことが多い。
今回は神経根ブロックをしたから 効果があることを期待する。
このブロック注射で効果が不十分であれば 手術も考える必要がある。

診察後の心境
腰痛男

今日の注射は 前回と比べものにならないほど痛い。
でも このまま腰や足の痛みが続くことを考えると 仕方ないか。

色々と思うことはあるけれど、少しずつ しなければならないことをやっていこう。

薬を飲むこと。
痛みが我慢できる範囲で ゆっくりと生活をすること。
お風呂はやめて シャワーにすること。
アルコールは飲まない。