特発性大腿骨頭壊死症の予防ー先進医療
2021年6月現在、特発性大腿骨頭壊死症の予防に向けて臨床研究が進められています。
特発性大腿骨頭壊死症の危険因子にステロイド・アルコールがあげられますが、近年ステロイドが原因の特発性大腿骨頭壊死症が増加しています。
そこで厚生労働省は、「ステロイドを飲んでも特発性大腿骨頭壊死症にならないようにできないか・・・」と考えたわけです。
特発性大腿骨頭壊死症の原因は虚血なので、”虚血にならないように”と、下記の3剤を選びました。
・抗血小板薬:プラビックス®
・高脂血症治療薬:リバロ®
・ビタミンE:ユベラ®
これら3剤をステロイドを飲み始める際に同時に摂取して、3か月間続けて飲むのです。
現在進行形の臨床研究のため、結果が出るのはまだ先です。
同様の臨床研究で、骨粗鬆症の薬(ビスホスホネート薬)が特発性大腿骨頭壊死症の予防になるか期待されていましたが、残念ながら予防効果はありませんでした。