ストレッチ 変形性膝関節症

ストレッチを侮らないでください。

奥深いですよ。

(私の厳しい目で見ると)正しくストレッチを出来ている人は ほとんどいません。

ストレッチとは、”筋肉を伸ばすこと”です。

変形性膝関節症には股関節のストレッチが良いですよ

 

股関節のストレッチのコツ

普通、”コツ”というと、1つか2つですよね。

本当は 1つか2つにしぼりたかったのですが、大切なことが沢山あるので…

たくさん書いてしまいました。

・股関節の力をできるだけ抜く
・ゆっくりと 自然に呼吸する
・穏やかな気持ちでストレッチをする
・ジワーとゆるめる様にする(反動はつけない)
・初めのうちは短時間で行う
・筋肉が痛気持ちいいくらいがちょうど良い
・猫が伸びをするようにしながら 動物的な動きでストレッチをする
・頑張りすぎない
です。

股関節ストレッチ (2)

更にレベルアップしていくと、
ストレッチの本質は”イメージ”なんです。

このレベル―”イメージ”―までくると、コツという言葉は適切ではありません。

ぜひ、このレベルを感じるまで、ストレッチを極めていきましょう。

股関節ストレッチ (3)

股関節ストレッチ (4)

膝の病気に股関節のストレッチをする理由

膝の病気に対して 敢えて 股関節のストレッチを推奨しました。

「膝が悪いのに 股関節のストレッチなんて」と思う前に、試してほしいです。

その理由は・・・

股関節に意識を持っていく事で 膝の緊張が解ける

「膝の力を抜いてください」といって、実際に膝の力を抜ける人は少ないです。

その部分に意識を集中しすぎると、多くの人は力を入れてしまいます。分かりますよね・・・

そこで、「膝のストレッチをしましょう」とがんばるよりも、「股関節のストレッチをしましょう」とするほうが理にかなっています。

股関節が柔らかくなれば 膝の負担が減る

例えば、立った状態から おへそをを少し右に向けます。

この時、股関節が柔らかければ自然とおへそは右を向きます。

しかし、股関節が硬ければ 膝や足首にひねる力が多くかかってしまいます。

ほんの少しの動きが 股関節によって和らげられ、膝や腰を守ってくれるんです。

股関節ストレッチ (5)

精神論(?)と思えるようなコツの理由

”心頭滅却すれば火もまた涼し”
いやいや・・・やっぱり火は熱いですよね。

リラックスして”変な力”を抜くことが第一段階です。

”変な力”を抜くコツ

・ゆっくりと 自然に呼吸する
(⇒呼吸に意識をもっていく事で 体の少しの動きに敏感になれます)
・穏やかな気持ちでストレッチをする
(⇒気持ちが穏やかな方が 肩と頭の力が抜けます)
・ジワーとゆるめる様にする(反動はつけない)
(⇒瞬間的な結果は求めません。ほんの1ミリ・ほんの1度でも変われば大きな変化です)
・猫が伸びをするようにしながら 動物的な動きでストレッチをする
(⇒全身を意識して・全身をほんの少しづつ動かしながら・どこか1か所に大きな負担を掛けないようにストレッチをします)
・頑張りすぎない
(⇒頑張れるのは一瞬だけだし、体と心に負担がかかります)
ということを意識します。

うーーん。
なんだか 生き方教室の様ですね・・・💦

股関節ストレッチ (6)

ストレッチをしても 1日 ”1ミリ・1度” くらいしか自分の体は変えれません

「よーし! ストレッチを頑張るぞ!!」と思い、1日で結果を出そうとしますよね。

(私はそうです。)

しかし、現実には 何十年も使ってきた体を1日で大きく変えることは出来ません。

”1ミリ・1度”とは 具体的なイメージを持ってもらおうとした ”たとえ話”です。

×「1日ストレッチをしたから 膝が楽になるだろう」
×「今日は根を詰めてストレッチをしたから 1週間はストレッチをさぼれるな」

そんな訳 ありません。

今まで何十年と 自分が酷使してきた体です。

自分の体とやさしく話をしながら 身体の調子に耳を傾け、ゆっくりとストレッチをしてあげてください。

股関節ストレッチ (7)

ストレッチの本質は”イメージ”

イチローのストレッチの姿を見ると、凛とした緊張感が漂っていますよね。

・全身に神経を張り巡らせて
・全身の力を適度に抜いて
・気持ちを見つめて
・どのような身体を創ろうかとイメージして
ストレッチをされているのだと思います。

”イメージ”をする際の必須条件・注意点を書きます。

股関節だけでなく、全身を意識する

(⇒全身の 全ての関節・すべての細胞・雰囲気 を頭の中でイメージします)

先ずはイメージトレーニングから始める

(⇒どのようなストレッチをするのか、頭の中で 自分の身体を動かすイメージをする)

動かすのは ほんの少し

(⇒全身を ほんの少しづつ動かします。ほんの1ミリ・ほんの1度だけです)

1か所に負担をかけない

(⇒動きとは 全身で作るものです。ストレッチも 全身の動きの中で行います)

 

イメージが出来たら、イメージに従ってストレッチをしましょう。

身体の状態によって ”今の適切なストレッチ”はいつも変化します。

変化を楽しみながら 自分の体と会話して ストレッチをしましょう。

 

ストレッチって 奥深いですよね。

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