腰痛男

今日は胸椎椎間板ヘルニアの話です。

まず今日のお題『足の痛みがなければヘルニアではない』

いわゆるヘルニアっていうのは 他の病気、例えばお腹のヘルニア・鼠径ヘルニア・色んなヘルニアがあります。ヘルニアという言葉についてですが、 ヘルニアっていうのは元々ある場所から違う場所に出てしまうということなんです。 お腹のヘルニアの場合、本来は小腸大腸などはおなかの中にあるんですけど、そこからおなかの外に出てしまいます。 おちんちんの横から飛び出してしまう場合これを鼠径ヘルニアと言います。

 私は整形外科医なので整形外科のところで言う腰椎椎間板ヘルニアというのは腰の骨のところでヘルニアが起こます。腰の骨は5つありますが、その骨と骨の間にクッションがあります。クッションを椎間板と言うんですけれどその椎間板がいろんなストレスで本来あるところから飛び出てしまってこの飛び出たヘルニアが神経に当たって、これが痛みを出します。これの正体が腰椎椎間板ヘルニアです。

今回のお題の『足の痛みがなければヘルニアではない』ですけれど、足の痛くないヘルニアってのはほとんどありません。ヘルニアが神経を抑えてそれで足に痛みが出て初めて、整形外科医は腰椎椎間板ヘルニアですねっていう風に言います。まれには足の痛くならない腰椎椎間板ヘルニアもあるんですけれど、これはほんの数パーセントです。それも正しい診断がなされているか分かりませんが・・・

基本的には足が痛くなって初めて、腰椎椎間板ヘルニアではないのかなっていうふうに思っていただく方が良いです。

 腰痛が出る原因はいろいろあります。例えば、尿路結石。おしっこの通り道に石が詰まった時も、腰の痛みが出てきます。いろんな原因で腰が痛くなることがあるのでもし腰が痛み出してしばらく痛みが続くようなら整形外科医の受診をお勧めします。

 

上記は、私が配信しているラジオ【スタンドFM】の内容です。

以下に、スタンドFMのURLを貼り付けますので、良ければ聞いてください。

♯1 腰椎椎間板ヘルニア〜足の痛みがなければヘルニアではない!?