「花粉症があるので 抗ヒスタミン薬を飲んでいます。」
そのような人は沢山います。
しかし、抗ヒスタミン薬を飲むと ”ねむけ”が出てくるのは 医療業界で働く人の間では昔から有名な話です。
眠気はなぜ出てくるのでしょうか?
このページでは、理論的に”ねむけ”の出にくい抗ヒスタミン薬も紹介します。
花粉症 どうせ飲むなら 良い薬 眠くならない 根拠もあります
”ねむけ”が出る理由・出ない理由
「花粉症の薬を飲むと眠くなるんです。」
この様な方は おそらく、抗ヒスタミン薬を飲んでいます。
抗ヒスタミン薬が全身に作用すると、絶対に眠くなります。
しかし 今どきは、眠くなりにくい抗ヒスタミン薬があります。
なぜ 眠くなりにくいのか、その理由は・・・
眠くなりにくい抗ヒスタミン薬は脳に作用しにくい為です。
眠くなりにくい抗ヒスタミン薬は脳にたどり着かないように工夫されています。
(具体的には、カルボキシル基やアミノ基を導入している)
なんと 陽電子放出断層撮影(PET)という機械を使うと、どの程度の抗ヒスタミン薬が脳で作用しているかが分かります。
その結果を下に示します。
文献より引用)Kotaro Hiraokaら:レボセチリジン、非鎮静抗ヒスタミン薬の経口投与後にPETで測定した脳内ヒスタミンH 1受容体占有率:JournalExpert opinion on drug safety. 2015: Feb;14(2);199-206.
図1の中でも、上のほうに書いてある薬は”ねむけ”が出にくいです。
これを参考にすると、眠気が出にくい薬が判ります。
病院でもらう内服薬ランキング(眠気が出にくい順番)
先ず、病院で処方される薬です。
図1を参考にして、眠気の出にくい抗ヒスタミン薬をランキング形式で書きます。
1位 ビラノアⓇ(ビラスチン)
2位 アレグラⓇ(フェキソフェナジン)
3位 ザイザルⓇ(レボセチリジン)
4位 アレジオンⓇ(エピナスチン)
5位 エバステルⓇ(エバスチン)
ベスト5に入る薬は、理論上 眠気はでにくいです。
(脳内ヒスタミンH 1受容体占有率が20%以下の薬は ”ねむけ”が出にくいと言われています。)
上に書かれている薬を飲んでおられる方は、クスリを飲んでも ”ねむけ”が出にくいですよね。
市販薬の抗ヒスタミン剤ランキング(眠気が出にくい順番)
次いで 市販薬です。
市販薬でも ”ねむけ”が出にくい抗ヒスタミン薬が発売されています。
同様にランキングを発表します。
1位 アレグラⓇ(フェキソフェナジン)
2位 アレジオンⓇ(エピナスチン)
3位 エバステルⓇ(エバスチン)
上記の薬も 眠気がでにくいです。
薬には相性があるので、
1位がダメなら2位 2位がダメなら3位の薬と、試してみてください。