コロナウイルスと加湿
女性笑顔

インフルエンザの時には 加湿する方が良いと聞いたのですが、コロナウイルスの予防にも加湿が良いのですか?

医者正面

実は、『加湿は禁物』なんです。

コロナウイルスに感染しやすくなります。

空気感染しやすくなるのです。

空気感染・・・コロナウイルスに 加湿は厳禁!

対策 大きさの目安
空気感染 除湿~乾燥 2~3㎛
飛沫感染 2m以上距離をとる 5~10㎛
物を介する感染 手の触れる部位を消毒 100㎛以上

コロナウイルスは 空気感染することもあります。

それを防ぐには・・・『湿度』がキーワードなんです。

状況別に どうすれば空気感染しにくいかを見ていきましょう。

複数人で会う時ーコロナウイルスの空気感染を防ぐ

換気・除湿をする

感染者の息からは、コロナウイルスが飛び出てきます。

ほとんどの場合、2m離れれば コロナウイルスは届きません。

しかし、空気中に浮かんでいるコロナウイルスもいます。

(ウイルスを含む粒子の大きさが2~3㎛の場合は、落下せず空中に浮かんだままです)

空気が乾燥していれば 直ぐにウイルスは死滅します。

しかし、湿度65%温度21-23度だと空気中で3時間程度の生存期間です。²⁾

今は、全ての人に感染している可能性があります。

複数の人と会う時は、換気・除湿を心がけましょう。

1人で居るときーコロナウイルスの感染を防ぐ

加湿しましょう

のどの状態をよくするには、加湿する方が良いのです。

乾燥しすぎると、のどの機能が発揮できません。
(喉には、痰を出す機能があります。
線毛というヒダが痰を少しづつ出していきます。
しかし、乾燥していると 線毛の働きが弱くなります。
また、痰が乾いて 出しにくくなります)

10分前にコロナウイルスがのどに入っても、その後に加湿した部屋で居ることで 痰やつばと一緒にコロナウイルスが出ていきやすくなります。

まとめ

理想的な状況としては、

空気中は 乾燥

鼻から吸う空気は加湿

が理想的です。

鼻から吸う空気を加湿する意味でも、マスクは良いのですね。

 

尚、参考文献の著者:白木公康先生は アビガンの開発者です。

参考文献)

1) 白木公康、木場隼人 :新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察. 日本医事新報No5004:30-37.2020

2) Aerosol and Surface Stability of SARS-CoV-2 as Compared with SARS-CoV-1 : N Engl J Med 2020; 382:1564-1567