脊椎圧迫骨折ー診察2ー会話形式
入院1日目です。
第1腰椎圧迫骨折と言われました。
初めての入院なので どうしたらよいのか分かりません。
圧迫骨折の時の入院では どのようなことに注意をすればよいのでしょうか?
診察前
結局 入院になりました。
外来診察で 入院と言われて 心電図・採血・レントゲン検査をして ようやく病室に来ました。
入院となると それだけで たくさん検査があります。
背中が痛いのに 移動があって しんどかったです。
今までどんな病気にかかったのかや、家族の病気についても聞かれました。
初めのうちは ベッドの上で 寝転んで生活しなければいけない という話です。
診察
こんにちは
こんにちは
今日の検査は すべて終わりました。
入院になって 寝ている時間が長くなると思います。
ベッドで寝ている間、電動ベッドを起こすのは 30度程度までとします。
ベッドを起こしすぎると 骨折したところへの負担が増えるのです。
それでは ほとんど寝た状態なんですね。
食事の時は どうしたらよいのですか?
食事の時も ベッドを30度起こした状態で食べていただきます。
ご飯は 小さめのおにぎりにしています。
ただし、大便の時だけ ベッドの横に置いたトイレを使っていただきます。
電動ベッドを起こしすぎると、腰の部分(特に第12胸椎から第2腰椎の付近)が前かがみになります。
前かがみの姿勢は この骨折にとって 一番悪いです。
右のイラストを見れば わかりやすいと思います。
上は 長座しているイラストですが、入院中に 電動ベッドを起こして 食事を摂っているときも このような姿勢になります。
骨折部(黒い点)は 前かがみになります。
下は 椅子に座っているイラストですが、骨折部(黒い点)は 後ろに反っています。
脊椎圧迫骨折の場合、骨折部を反らす方が 骨折部への負担は減ります。
骨折が治るまでは 骨折部をそらすようにしましょう。
トイレ・・・
分かりました。
明日 MRI検査をします。
その結果で 今後の方針を説明します。
はい。分かりました。
診察後
入院は 患者さんにとってはストレスな部分が多い。
脊椎圧迫骨折では 病院で入院せずに治療をする患者さんも多い。
しかし、今回は 入院していただく方がメリットが大きいと考えている。
徐々に 病気の説明をして 今後の生活につなげていく必要がある。