腰椎椎間板ヘルニア~治療は3段構え
今日も、腰椎間板ヘルニアの話をします。ヘルニアの治療をする時に、患者さんに説明するのは 分かりやすく説明するために、例えば「治療には3つの段階があります。1つがお薬、2つ目がブロック注射、3つ目が手術」 という形で説明します。
まず、その全体像を見ていただいた方がいいと思う思うので、ざっとそういう形で説明します。実際その方が本当に手術に至りそうな場合は、 それぞれをある程度詳しく説明して、それで患者さんに将来どんなふうな形で治療が進んでいくのかっていうのを イメージしていただきます。ただ、ほとんどの方は手術っていう言葉を聞くと、「もうそれは嫌ですやめてください」ま、そういう風におっしゃるんで、基本的には 「手術を受ける受けないっていうのは、本人さんの自由です」っていう、その断りは絶対入れるようにしています。
基本的に医者の方から無理やり「あの手術をしたいから、あの患者さんを口説く」というようなことは、基本的にはしない先生がほとんどです。
まあ、そういうことをしようとすると、結局トラブルの元になりますし、やっぱり手術っていうのは100パーセント理想通りに、患者さんの希望通りに事が運ぶばかりではありませんので、やっぱりそこら辺。手術のいいところ、悪いところ、危険なところ。あとはもうご本人さんが どれぐらい最終的にどれぐらいの状態になるのを望んでいるかっていうのを十分相談しながら、 手術の方に進めていきます。まず、初めには手術嫌がる方がほとんどなんで、まずは手術をしない方向で、いろんな工夫をしていく中で、信頼関係を築いて、それから手術の方に進んでいく場合が多いです。
先ほど初めに言った、治療の3段構えの1番が薬です。軽症の方はロキソニンっていう薬ですし、まあそこそこ痛みが強い方に関しては、リリカ、もしくはトラムセット、そういうお薬を使っていきます。
2番目のブロック注射ですけれど、 これはヘルニアのある場所によってできる注射が変わってきます。うつ伏せになって、お尻の 尻尾の骨~尻尾の骨の近くからする注射もありますし、次は横向きに寝て、背中を突き出すようにぐっと丸まって、背骨の近くから注射する方法もありますし、 もしくはレントゲンを見ながら、背中の後ろからする注射もあります。
それぞれのブロック注射には、例えば、えー血をさらさらにする薬を飲んでると、やりにくい注射・やったらダメな注射もありますし、 あとは、糖尿病のある人はま、こういうお薬は使ってはダメですよ。っていう、そういう注意点もあります。
最後に手術ですけれど、手術に関しては、日進月歩なので、20年前はなかった手術方法が、今は当たり前のようにされています。20年前は内視鏡とか顕微鏡を使わずに、直接目で見て、手術する方法がメインだったんです。けれど、 それが時代が変わって内視鏡を使ったり、顕微鏡を使ったりする手術も出てきています。それぞれにメリット、デメリットあります。それは手術のところでお話しさせていただきます。
上記は、私が配信しているラジオ【スタンドFM】の内容です。
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