バーベルでヘルミア?
以前、私が大学病院に勤めてた時の話です。スポーツ選手がバーベルを持ち上げた瞬間に、腰から右ふくらはぎの外側に痛みが出ましたもちろん、腰のヘルニアが原因です。
大学病院に来られて、すぐMRIを取って、ヘルニアを認めたため、入院していただきました。
当初は、いろんなブロック注射をしたんですけれど、なかなか改善しなかったので、手術をすることになりました。その当時の大学病院では、顕微鏡下の手術と言って、 比較的小さい傷でできる最先端の手術をしました。
顕微鏡手術のいいところは、両目でえ違う視野を見る、つまり、立体的に奥が細かく見えるというところです。
そういった手術で、ほとんど出血がないような手術。これは私の先輩がされてたんですけれど、すごく上手にされて、 それで無事ヘルニアを取り除きました。痛みはすぐに改善されて、早々に退院されました。
ただ、これは10年以上前の話で、 今 流行しているのは、できるだけヘルニアは手術しない方向で、様子を見ようということになっています。
ですから、その方を今 現在の医療で見ているのなら、もしかしたら手術をせずに、もうちょっと違う方法で手術を回避した可能性もあります 。例えば、薬です。その間に 出てきた新しい種類の薬として、リリカという薬や、トラムセットという薬が出てきています。そういった薬を使うことで、もう少し痛みを和らげて、手術を先延ばし するっていうことは考えられます。
もう1つは、麻酔を工夫することです。特殊な病院では、 硬膜外ブロックというものを背中に埋め込んで、しばらくあの持続的に注射しておく方法があります。ただし、その持続的っていうのも、数日、もしくは数週間、そういうことをすることもあるようです。ただ、 私自身はそういう患者さんは見たことありませんが、実際されていた先生の話は聞いたことあります。
手術を遅らすことのメリットは、手術をしない間にヘルニアが小さくなっていく、もしくは太くなっていた神経が細くなることも考えられます。今、ヘルニアの痛みで困っている人も、 明るい未来を夢見て、頑張っていきましょう。
上記は、私が配信しているラジオ【スタンドFM】の内容です。
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