運動は 体にも頭にも良い。
そのような話を聞いたことがあると思います。
今回は 8千人近くの人を調査した論文の結果を見ましょう。
運動をして 健康に長生きをしよう
論文の結果はどのようなもの?
恐らく、この記事を見ている皆さんは 先ず 結果が知りたいですよね。
仕事などでずっと座っている代わりに、1日30分でも軽い運動を行っていた人は、そうでない人に比べて早期死亡リスクが17%低いです。
更には 座っている代わりに中強度の運動を1日30分行うと、早期死亡リスクは35%低減しました。
(参考文献:Diaz KM et al. Potential Effects of Replacing Sedentary Time With Short Sedentary Bouts or Physical Activity on Mortality: A National Cohort Study: Am J Epidemiol.:2018 Dec 14:この研究は、脳卒中のリスク因子などの検討を目的とした大規模な観察研究であるREGARDS(REasons for Geographic and Racial Differences in Stroke)研究に参加した45歳以上の男女7,999人を対象としたものです。)
なんと 1日30分運動する時間を増やすと、早期死亡リスクが17~35%も下がるのです。
やはり、体は動かすに越したことはありません。
中強度の運動とは?
心拍数を目安にするのが現実的です。
米国では「脈拍数をはかりながら運動を行うのが効果的」と広く認知されています。
例えば 50歳の人で 安静時の心拍数が70と仮定します。
その方の場合、心拍数が120~140が 中強度の運動です。
目標とされる心拍数は有名なカルボーネン法の計算式で算出できます。
目標心拍数=(最大心拍数-安静時心拍数)×運動強度(%)+安静時心拍数
※最大心拍数=220-年齢 、運動強度=50~70%(中強度の運動)
安静時の心拍数が70と仮定して 30歳・50歳・70歳の中強度の運動の心拍数を表にします。
年齢 | 心拍数 (中強度の運動) |
30歳 | 130~154 |
50歳 | 120~140 |
70歳 | 110~126 |
この表を見ると、年齢によって 目安となる心拍数が随分と違います。
ご自分の年齢・安静時の心拍数を当てはめて計算してみてください。
↑ より スマートウオッチ(心拍数を計測できる)を購入することが出来ます。
心拍数を測りながら運動するのは 自己管理にもつながるので、思い立った時に始めましょう。
もちろん、無理はせず ゆっくりと始めていってください。