子供がこけて、膝を擦りむきました。
傷が治るか心配です。
傷跡が残りやすい体質なんです。
それは心配ですね。
昔は、「つばを付けたら治る」と言っていましたよね(笑)。
今は、良い方法があります。
どうするのですか?
①しっかりと水道水で洗う
②下に書いた、ハイドロサイト・キズパワーパッド・キズクイックのいずれかを貼る
③2日~7日ごとに貼りかえる
これだけなんです。
それは簡単ですね。
ただし注意点もあるので、説明していきます。
傷をきれいに早く治そうー湿潤環境ーハイドロサイトを使って
傷をきれいに・早く治すには、その様な環境を整えなければなりません。
そのために必要なことは・・・
①しっかりと水道水で洗う
②下に書いた、ハイドロサイト・キズパワーパッド・キズクイックのいずれかを貼る
③2日~7日ごとに貼りかえる
といった手順です。
それぞれについて見ていきましょう。
水道水で洗う
先ず初めに、出来るだけきれいな状態にします。
水道水で ゴシゴシ洗ってください。
ばい菌や砂をできるだけ洗い流すんです。
理想的には、けがをしてすぐに 温かいシャワーで ゴシゴシ洗ってください。
病院によっては、歯ブラシなどを愛護的に使って 砂をかきだすこともあるくらいです(痛そーー)
(傷の奥に砂などがある場合は、病院で相談しましょう)
適切なドレッシング材を貼る
次に、何を貼るかを決めます。
傷口を覆うものを、ドレッシング材と言います(絆創膏みたいなものです)。
ドレッシング材は「創における湿潤環境形成を目的とした近代的な創傷被覆材をいい、従来のガーゼは除く」と定義されています(日本褥瘡学会)。
どのドレッシング材を使うかは、傷口から出る滲出液(傷から出てくるジワーとした透明の液体)の量で決めます。
我が家では、
・滲出液が多い場合:ハイドロサイトジェントル銀
・滲出液が少ない場合:キズパワーパッド・キズクイック
を使用します。
滲出液が多い場合
ハイドロサイト ジェントル銀
滲出液が多い場合、”ポリウレタンフォーム”が主成分の物のこの製品を使います。
病院でも、まったく同じものを使っています。
滲出液をよく吸い取ってくれるんです。
これのお陰で、傷が治りやすい湿潤環境を保ってくれます。
これを貼った瞬間に、「傷の痛みが無くなった」という人もいます。
(私自身もそう感じた一人です)
滲出液が少ない場合
滲出液が少ない場合は、”ハイドロコロイド”が主成分の物を使用します。
私は、キズの大きさや形によって 以下のドレッシング材を使い分けています。
家に常備しています。
キズパワーパッド
バンドエイド社の商品です。
小・中・大があります。
下のキズクイックよりも ややはがれにくいが、やや高価です。
滲出液を吸うと、白く分厚くなります。
小サイズ
【Amazon.co.jp限定】BAND-AID(バンドエイド) キズパワーパッド スポットタイプ 10枚+ケース付 絆創膏
中サイズ
【Amazon.co.jp限定】BAND-AID(バンドエイド) キズパワーパッド ふつうサイズ 10枚+ケース付 絆創膏
大サイズ
【Amazon.co.jp限定】BAND-AID(バンドエイド) キズパワーパッド 大きめサイズ 12枚+ケース付 絆創膏
キズクイック
東洋化学株式会社の商品です。
普通の絆創膏のような形をしています。
キズパワーパッドよりも少しだけ安いので、こちらを優先して貼っています。
我が家では、ふつうサイズと大サイズを常備しています。
0.3mmと、かなり薄いです。
ふつうサイズ
大きめサイズ
ドレッシング材には、他にも沢山あります。
自分の用途に合ったものを探してみましょう。
出血している場合は
押さえて血を止めましょう
ほとんどの場合、5~10分押さえていれば血は止まります。
沢山 血が出ていたり 数日たっても血がじわじわ出るようであれば、病院に行きましょう。
湿潤環境ー湿潤療法
しめった状態にすることで傷を早くきれいに治せます
ドレッシング材を貼って 傷の部分を適度に湿った状態にすると
・滲出液中の細胞増殖因子やサイトカインの維持
・表皮細胞の遊走促進
・キズの周囲の皮膚の保護
・汚染防止(外から汚いものが入らない)
・疼痛緩和
といったメリットがあります。
これらの作用により、傷が早くきれいに治りやすいんです。
傷を乾かし過ぎたり湿りすぎの状態にすると、治りにくいです。
何事も ほどほどが大切なのですね。
注意点
①一番怖いのは ばい菌(細菌)です。
ばい菌が沢山いる状態でドレッシング材を貼ると、ばい菌が増えて傷を悪化させます。
・初めにしっかり洗うこと
・キズの部分を2日に1回は観察すること
・痛みが強ければ病院で相談すること
等に気を付けてください。
②皮膚が完全になくなっているような傷は簡単には治りません。
深い傷の場合は、病院で相談してください。
③添付書類をよく読んで使ってくださいね。
まとめ
傷を湿らした環境で治していく・・・
1990年代には無かった概念です。
2005年位から そのようなことが広がりだしました。
しかし・・・医師の中にも知らない人が沢山おられます。
素晴らしい方法ですし、直すぐに慣れます。
是非、浅い傷から試してみて下さい。